不動産業界

利回り3%の商品は、不動産業界では商品化が難しかったのに、金融機関の窓口なら売れるということだ。
実際、証券会社だけでなく、大手銀行も不動産を運用対象とする投資信託を販売し、売り上げを伸ばしている。
不動産は、売りたい時に売れるとはかぎりない。
その点、上場しているリートなら流動性が高く、売れないリスクはほぼない。
こうした流動性の高さに着目し、これまで不動産投資に無関心だった投資家がリートにお金を回している。
特に全国銀行協会がリートの売却益を業務純益に算入することを認めたことで、地銀などが積極的にリートに投資しているようだ。
利回り6%が常識だった不動産業界で、利回り3%でもいいということは、従来の2倍の価格が物件の取得コストの許容範囲になるということだ。
リートが取得した物件の価格は、不動産業者が驚くような高値だったというケースもある。
たとえば、銀座3和ビル(中央区銀座)は168億3000万円、品川JALビルディング(品川区東品川)は650億円、UFJセントラルリース本社ビル(名古屋市中区)は41億3700万円で、それぞれリートが取得した。
単純に路線価に土地面積を掛け合わせてみると、それぞれの価格は9億7600万円(取得価格に対して5.8%)、78億円(同一2%)、5億94000万円(同一4.3%)にすぎない。

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